スイス・リー、2021年の純利益が14億米ドルと報告すると同時に新たな財務目標を発表

上場規程(LR)第53条に基づく臨時発表

  • 損害再保険事業の純利益は21億米ドル、コンバインド・レシオ97.1%、平準化調整後の1コンバインド・レシオは94.7%となり、通期目標を達成
  • 生命・医療再保険事業の純損失は5億2,300万米ドル、新型コロナウイルス関連の損失を除いた純利益は11億米ドル
  • コーポレート・ソリューションズの純利益は5億7,800万米ドル、コンバインド・レシオは90.6%、平準化調整後のコンバインド・レシオは95.0%となり、97%未満とした目標を上回る
  • 3.2%の高い投資収益率(ROI)
  • 新型コロナウイルス関連の損失を除いたグループの純利益は30億米ドル、自己資本利益率(ROE)は11.6%
  • 損害再保険事業の保険料ボリュームは、2022年1月付の契約更改で6%増加、保険料は4%上昇
  • 非常に強固な資本基盤を維持し、2022年1月1日時点でのグループのスイス・ソルベンシー・テスト(SST)比率は目標範囲である200~250%のほぼ中間値
  • 取締役会は、2022年4月13日付の年次株主総会で1株当たり5.90スイスフランの安定した配当を提案予定
  • スイス・リーのグループ全体のROE目標は、2022年10%2、2024年14%

スイス・リーは、2021年の純利益が14億米ドル、ROEは損害保険事業の著しく好調な業績が追い風となり、5.7%となったことを報告しました。取締役会は、当グループの資本基盤が非常に強固で収益の見通しが明るいことから、1株当たり5.90スイスフランの配当を提案する予定です。さらに、スイス・リーは、野心的なセグメント目標を新たに発表し、グループ全体のROEを2022年に10%、2024年に14%まで増やすことを目指します。

スイス・リーのグループ最高経営責任者であるクリスチャン・ムーメンターラーは、次のように述べています。「2021年はスイス・リーにとって重要な転換点となりました。依然として新型コロナウイルスの影響は大きく、また年間を通して大規模な自然災害が多発したにもかかわらず、当グループの利益は14億米ドルまで回復しました。当グループは、厳正にポートフォリオの質と引受の高度な専門性に注力し、業績向上に努めてきました。2021年の結果は、こうした取り組みの証であり、当グループの業績が引き続き向上していくものと確信を抱いております。」

新型コロナウイルスの影響にも関わらず、スイス・リーの収益性は大幅に 向上

スイス・リーは、2021年の純利益が14億米ドル、ROEが5.7%となり、2020年の純損失8億7,800万米ドルから大幅に回復したことを報告しました。この業績は、大規模な自然災害による事業全体の損失24億米ドルと、新型コロナウイルス関連の発生保険金の20億米ドルがグループ全体で吸収されたことにより達成されました。新型コロナウイルス関連の損失の大部分は、生命・医療再保険事業において発生したもので、損害保険事業への影響は最小限に抑えられました。新型コロナウイルスの影響を除くと、スイス・リーの純利益は30億米ドルで、39%の増加となります。

スイス・リーの全事業は継続的に成長し、2021年のグループの正味既経過保険料および手数料収入は前年比4.8%増の427億米ドルとなりました。

2021年の投資収益率は、経常利益および株式価値評価の大幅な上昇が原動力になり、3.2%となりました。当グループは、引き続き、持続可能な収益の実現に重点を置きながら投資ポートフォリオを管理していきます。

スイス・リーは、2021年を通して非常に強固な資本基盤を維持し、グループのSST比率は2022年1月1日時点で目標範囲である200~250%のほぼ中間値でした。

損害再保険事業は、ポートフォリオの質の向上を反映して、堅調な利益

損害再保険事業の2021年の純利益は、2020年の純損失2億4,700万米ドルに対して、21億米ドルとなりました。2021年の業績は、ポートフォリオの質と保険料率の上昇、および良好な投資成績を反映したものです。損害再保険事業の正味既経過保険料は、継続的な保険料上昇、厳格な引受、および為替の有利な動きに支えられ、5.3%増の219億米ドルとなりました。

主に、第3四半期のハリケーン「アイダ」やヨーロッパの洪水および第1四半期に米国で起きた冬の嵐「ユーリ」に関連する2021年の大規模な自然災害による損失21億米ドルは、事業全体で吸収されました。

2021年のコンバインド・レシオは、2020年の109.0%から大幅に改善し、97.1%となりました。損害再保険事業のコンバインド・レシオは、平準化調整後ベースで94.7%となり、通年95%未満という目標を達成しました。

1月の損害再保険事業の更改は好調

損害再保険事業の2022年1月1日付契約更改における保険料ボリュームは、89億米ドルとなりました。これは、更改された契約の前年比でボリュームが6%増加したことを示しています。財物およびスペシャルティ保険種目においては、自然災害関連の保険料ボリュームが24%増加し、大幅な成長を達成しました。今回の更改で損害再保険事業の保険料は4%上昇しました。これは、インフレやその他のエクスポージャーの変化に関して慎重な見解を示し、より控えめに想定した損失を完全に相殺するものです。

生命・医療再保険事業は、依然として新型コロナウイルス関連の大規模な損失の影響を受ける一方、収益性は引き続き向上

生命・医療再保険事業は、前年比で純利益7,100万米ドルから2021年は5億2,300万米ドルの純損失を計上し、減益となりました。これは、新型コロナウイルス関連の発生保険金が大幅に増加し、20億米ドル近くに達したためです。これらの損失は、主に米国において年初、第3四半期、および第4四半期に感染率が急上昇したことにより新型コロナウイルス関連の死亡率が上昇したことに起因するものです。

2021年の正味既経過保険料および手数料収入は、主に大規模取引や為替の有利な動きにより利益率が改善し、7.1%増の149億米ドルとなりました。

新型コロナウイルス関連の損失を除いた生命・医療再保険事業の純利益は、26%改善し、11億米ドルとなりました。これは、全地域における良好な引受実績、順調な投資成績、および現行の経営措置を要因とする一時的な好影響を反映しています。

コーポレート・ソリューションズは2021年の平準化調整後のコンバインド・レシオ目標を上回る

コーポレート・ソリューションズの2021年の純利益は、2020年の純損失4億6,700万米ドルに対して、5億7,800万米ドルと堅調でした。これは、当該事業部門が引き続き、断固とした戦略的行動と継続的な保険料の上昇による恩恵を受けたことによるものです。この事業により、主に「ユーリ」、ハリケーン「アイダ」、12月初めに米国中部に被害を及ぼした竜巻に関連した大規模な自然災害による損失3億4,500万米ドル、および大規模な人災による損失2億4,900万米ドルが吸収されました。

正味既経過保険料は6.5%増の53億米ドルとなりました。これは、引受の質、事業の選択的成長、顧客およびブローカーとの販売フランチャイズの改善に継続的に重点を置く中で、保険料率がさらに上昇したことによるものです。為替の有利な動きにより、これまでのポートフォリオ削減行動の影響がさらに打ち消されました。コーポレート・ソリューションズは、リスク調整後の年間保険料上昇率12%3を達成しました。

当該事業部門の2021年のコンバインド・レシオは、2020年の115.5%に対して、90.6%に改善しました。これは、厳格な引受、厳重な経費管理、継続的な保険料率上昇、および過年度の良好な動向の結果です。コーポレート・ソリューションズの平準化調整後の通年のコンバインド・レシオは95.0%となり、2021年の目標である97%未満を上回りました。

iptiQは引き続きダイナミックに成長

iptiQの事業は、2021年も引き続き成長を続け、保有保険契約は前年比で144%増加し、160万件を超えました。中核事業の元受保険料は、前年比95%増の7億2,300万米ドルとなりました。これには、すべての市場、特に2020年に開始されたヨーロッパ・中東・アフリカ地域(EMEA)における損害保険事業が大きく貢献しました。

ポール・マレー、アジア再保険CEO兼リージョナル・プレジデントに選任

ポール・マレーが2022年4月1日付けでアジア再保険CEO兼リージョナル・プレジデントおよびグループ・エグゼクティブ・コミッティメンバーに選任されました。現職のラッセル・ヒギンボサムは、再保険ソリューションズのCEOに就任予定であり、彼はその後任となります。両名とも引き続き再保険部門CEO、モーゼス・オジェイセコバに直属します。ポール・マレーは、2018年12月から現在まで生命・医療再保険、ヘッドを務めております。2003年にスイス・リー入社。以来、アジア、ヨーロッパ・中東・アフリカ地域(EMEA)のシニアマネジメントの役職を幅広く歴任し、さまざまなグローバル業務に従事してきました。

スイス・リーのグループ最高経営責任者であるクリスチャン・ムーメンターラーは次のように述べています。「ラッセル・ヒギンボサムがこの新しい役職を引き受け、弊社の再保険ソリューションズ戦略を推進していくことになりましたことを嬉しく思っています。この部門は、スイス・リーが過去数年間にわたり開発している、再保険フランチャイズにおける成長分野の一つであり、ラッセル・ヒギンボサムが次の段階に引き上げてくれると確信しています。25年以上の再保険経験を持つ、ポール・マレーは、アジア太平洋地域の市場の理解、パフォーマンス重視の姿勢、また、アジア太平洋地域において重要分野である生命・医療保険事業に関する深い知識を有し、今回の就任は適任であると確信しています。」

財務目標と見通し

スイス・リーは、事業の収益力の増加、良好な市場見通し、継続的な経費管理を背景に、グループの野心的な財務目標を新たに発表しました。スイス・リーは、すべての事業において収益性の高い成長を促進することに重点を置き、US-GAAPに準拠したグループ全体のROEを2022年に10%、42024年には14%に拡大することを目標とします。また、スイス・リーは、年10%としている1株当たりの正味経済的価値の成長目標を維持します。

2022年について、スイス・リーは、保険料の上昇とグループの継続的なポートフォリオの質への注力が組み合わさることにより、損害保険事業の業績が引き続き改善すると予想しています。損害再保険事業の2022年の平準化調整後のコンバインド・レシオの目標は94%未満、コーポレート・ソリューションズのコンバインド・レシオの目標は95%未満となっています。

生命・医療再保険事業は、2022年も引き続き新型コロナウイルスのパンデミックによる影響を受ける可能性がありますが、継続して魅力的な事業開発の機会を提供していきます。これを考慮し、生命・医療再保険事業は年間約3億米ドルの純利益を目標としています。

スイス・リーのグループ戦略および新しい財務目標に関する追加情報は、2022年4月7日のインベスターズ・デイでお知らせします。

スイス・リーのグループ最高経営責任者であるクリスチャン・ムーメンターラーは次のように述べています。「グループ戦略を先鋭化し、事業開発の優先事項を明確にすることで、この1年間の成績に示された強固な流れを維持します。グループおよび各事業部門の新たな財務目標は、収益性を高め、株主、クライアント、社員に価値を提供するという目標を反映したものです。パンデミックに関しては、依然として先行きが不透明な状況にありますが、当グループの資本基盤が非常に強固であることから、これらの目標を達成できると確信しています。

その他の文書

財務レビュー、投資家およびアナリスト向けプレゼンテーションと付随する筆記録、スイス・リーのグループCFOであるジョン・デイシーによる短い動画プレゼンテーションなど、スイス・リーの2021年通年の結果に関する追加情報および文書をご覧いただくには、こちらをクリックしてください。

メディア・カンファレンス・コール

スイス・リーは、本日午前10時30分(中央ヨーロッパ時間)にバーチャル・メディア・カンファレンスを開催します。メディア・カンファレンスには、コンピューターまたはTeamsのモバイルアプリから、以下のリンクを使用して参加することができます。Microsoft Teams meeting

または、以下の番号とカンファレンスIDを使用してダイヤルインすることもできます(音声のみ)。

スイス:

+41 (0) 43 210 57 61

英国:

+44 (0) 20 3443 6271

米国:

+1 (1) 347 343 2594

ドイツ:

+49 (0) 69 3650 5756 8

フランス:

+33 (0) 1 7037 8776

香港:

+852 3704 2823

投資家およびアナリスト向けのカンファレンス・コール

スイス・リーは、本日午後2時(中央ヨーロッパ時間)に質疑応答に限定した投資家およびアナリスト向けのカンファレンス・コールを開催します。開始10~15分前に、以下の電話番号よりカンファレンス・コールにおつなぎください。

スイス:

+41 (0) 58 310 5000

英国:

+44 (0) 207 107 0613

米国:

+1 (1) 631 570 5613

ドイツ:

+49 (0) 69 5050 0082

フランス:

+33 (0) 1 7091 8706

2021年の業績詳細

   

20205

2020

新型コロナ
ウイルスの 影響を除く6

2021

2021

新型コロナ
ウイルスの 影響を除く6

単位:百万米ドル(別途明記されている場合を除く)

グループ 連結(総額)

正味既経過保険料および手数料収入

40 770

 

42 726

 
 

純利益/損失

–878

2 175

1 437

3 023

 

自己資本利益率 (%、年率換算)

–3.1

7.3

5.7

11.6

 

投資収益率 (%、年率換算)

3.5

 

3.2

 
 

経常利益率 (%、年率換算)

2.4

 

2.2

 
   

31.12.20

 

31.12.21

 
 

自己資本

27 135

 

23 568

 
 

1株当たりの簿価 (米ドル)

93.90

 

81.56

 
   

20205

2020

新型コロナ
ウイルスの 影響を除く6

2021

2021

新型コロナ
ウイルスの 影響を除く6

損害再保険

正味既経過保険料

20 832

 

21 926

 
 

純利益/損失

–247

1 257

2 097

2 123

 

コンバインド・レシオ(%)

109.0

99.8

97.1

96.6

 

自己資本利益率 (%、年率換算)

–2.8

13.2

22.5

22.7

生命・医療再保険

正味既経過保険料および手数料収入

13 883

 

14 868

 
 

純利益/損失

71

855

–523

1 080

 

経常利益率 (%、年率換算)

3.0

 

2.8

 
 

自己資本利益率 (%、年率換算)

0.9

10.4

–8.6

15.7

コーポレート・ソリューションズ

正味既経過保険料

5 019

 

5 343

 
 

純利益/損失

–467

287

578

520

 

コンバインド・レシオ(%)

115.5

96.4

90.6

92.0

 

自己資本利益率 (%、年率換算)

–19.7

10.4

22.3

20.3

2021年の新型コロナウイルス関連の損失の詳細(単位:百万米ドル)

2021

損害再保険

生命・医療再保険

コーポレート・ソリューションズ

グループ商品

合計

イベント中止

62

 

–97

 

–35

事業中断

37

 

23

 

60

信用・保証保険

−5

 

–20

 

–25

死亡

 

1 945

13

18

1 976

その他

12

11

6

 

29

合計

106

1 956

–75

18

2 005

1 平準化調整後のコンバインド・レシオは前年度の準備金の推移と新型コロナウイルスの影響を考慮せず、平均的な大規模自然災害に伴う損失負担を想定しています。

2 2022年のグループ全体のROE目標には、現時点で予測される新型コロナウイルス関連の損失が含まれています。

3 コーポレート・ソリューションズの2021年のリスク調整後の保険料上昇率にelipsLifeは含まれていません。

4 スイス・リー・グループは2024年からIFRSを適用した報告を行います。現在の状況は、相当するIFRS目標が14%を超えることを示唆しています。

5 コーポレート・ソリューションズについては、2020年末のライフ・キャピタル事業部門の廃止を受け、2021年1月1日時点でコーポレート・ソリューションズに業務移管したelipsLifeの成績を含めるため、2020年の業績が見直されました。

6 この列は参考のために掲載しています。新型コロナウイルス関連の支払保険金および準備金や、これらに関連して予想される税務上の影響を除外しています。

スイス・リー

スイス・リー・グループは世界のレジリエンス向上を目指し再保険、保険、その他保険ベースのリスク移転で世界をリードする大手再保険会社です。自然災害および気候変動、また高齢化社会からサイバー犯罪に至るまで、さまざまなリスクの予想と管理を行っています。スイス・リー・グループの目標は、お客様のために新たな機会とソリューションを生み出し、社会のさらなる繫栄と発展を実現するこです。1863年にスイスのチューリッヒで創業したスイス・リーは、世界約80拠点で事業を展開しています。

将来に対する見通しに関する注意事項

本資料に記載されている記述や図表には将来に対する見通しが含まれています。これらの記述(計画、目的、目標、傾向に関するものを含む)および図表は、ある仮定に基づく将来の事象に対する現時点での予測を示すものであり、過去の事実や現在の事実に直接関係していない記述も含まれます。

将来に関する見通しで使用される一般的な単語や語句としては、「予想する」、「目標とする」、「目的とする」、「仮定する」、「信じる」、「継続する」、「見込む」、「期待する」、「予測する」、「意図する」、「増加する可能性がある」、「変動する可能性がある」といった表現が含まれます。さらに、「~だろう」、「~はずだ」、「~であろう」、「~かもしれない」といった未来や仮定を示す表現が使用されます。こうした将来に関する見通しには、既知または未知のリスク、不確実性やその他の要因が関係しており、グループの経営実績、財務状態、ソルベンシー比率、資本または流動性ポジションあるいは見通しは、こうした記述によって明示または暗示される将来の経営成績、財務状態、ソルベンシー比率、資本または流動性ポジションあるいは見通しとは実質的に異なる可能性があり、また、スイス・リーが公開した目標を達成できないおそれがあります。例えば、以下のような要因が考えられます。

  • 補償対象となる保険金請求事象の頻度、深刻度、展開(特に自然災害、人的災害、感染症の大流行、テロ行為、戦争)
  • 死亡率、疾病率、平均余命
  • 再保険セクターの景気循環性
  • 中央銀行による金融市場への介入、貿易戦争またはその他の国際貿易協定に関連する保護主義的な措置、悪影響をもたらす地政学的事象、国内の政治的混乱、または世界経済の状況に悪影響をもたらすその他の動向
  • 世界の資本市場とクレジット市場におけるボラティリティ上昇および/または混乱
  • 当グループの十分な流動性(再保険契約の出再保解約の可能性、負債または負債に類する合意の期限前償還、当グループの財務力などが実際に悪化、または悪化と認識されることによる担保要求に対応する十分な流動性など)を維持する能力と、資本市場にアクセスする能力
  • 当グループが、賃借対照表に記載した有価証券の売却額を、会計上の計上額で実現できないこと
  • 当グループが、株式および債券市場の変動、投資ポートフォリオの構成、またはその他の要因により、投資ポートフォリオから十分な投資収益を生み出せないこと
  • 当グループやその出再会社に影響する法規制の変更(環境、社会、ガバナンス(ESG)に関連する変更を含む)、または規制当局や法廷によるその解釈の変化(包括的な改革や、多角的なアプローチからグローバルな事業規制へのシフトによる場合など)
  • ESGまたは持続可能性に関する1つ以上の目標を十分に達成する、または該当するESGまたは持続可能性に関する基準に完全に従うことができるグループの能力
  • グリーンウォッシュ疑惑、多様性の欠如またはそれに類似する疑惑など、ESGまたは持続可能性に関連する問題を含む、グループ、取締役会、または経営陣の評判に悪影響を及ぼす問題
  • 当グループのいずれか1社もしくは複数の企業の財務力、またはその他の格付けの低下や喪失、および格付け向上の達成能力に悪影響を及ぼす動向
  • 予想される準備金の不確実性。これには実際の保険金請求実績と、引受上および準備金積立上の想定との差異を含む
  • 保険契約更改および失効率
  • 財務報告用に将来の保険金請求を予測する場合の、特に大規模な自然災害や特定の大規模な人災の損失、社会的インフレの訴訟による請求を予測するにあたっての不確実性(こうした災害による損失予測には多大な不確実性が伴う場合があり、事前の予測は新たな情報により変化する可能性があります)
  • 法的措置、規制関連の調査や提訴(業界の要件や一般的に適用されるビジネス行動基準などに関するものを含む)、社会的なインフレの結果として増加する可能性のある、その強度および頻度
  • 税務監査の結果、税務上の繰越欠損金の回収可能性、繰延税金資産の回収可能性(法域における収益の比率、または支配権の変更とみなされる状況によるものを含む)(これらは、将来的な収益にマイナスの影響をもたらす可能性があります)、および当グループの事業モデルに対する税制変化の全体的な影響
  • 資産、負債、収益または費用(偶発資産および偶発負債を含む)の計上額に影響を及ぼす、会計上の見積もりまたは前提の変更
  • 計画的なIFRSの採用を含む、会計基準、会計慣行または会計指針の変更
  • 外貨の上昇または下落
  • ベンチマーク参考料率の改正またはその他の潜在的な変更 
  • 当グループのヘッジ契約が有効に機能しなかった場合
  • 大規模な投資、買収、譲渡、および遅延、予期せぬ負債その他の費用、予想を下回る利益、減損、格付け変更、またはそうした取引に関連して発生するその他の問題
  • 当グループのお客様やその他の取引先に影響する異常事態(会社の倒産、清算、その他の信用に関わる事象)
  • 競争水準の変化
  • テロ攻撃、サイバー攻撃、自然災害、公衆衛生上の緊急事態、敵対行為またはその他の事象による事業混乱の影響
  • 当グループの子会社が配当またはその他の分配金を支払う能力の制限、および
  • 経営上の要因(将来的なリスクを予想・管理するためのリスク管理手順やその他の社内手順の効果など)


これらの要因はすべてを網羅するものではありません。当グループは、絶えず変化する環境で事業を運営しており、新たなリスクは常に発生しています。読者の方は、将来に関する見通しを信頼しすぎないようにしてください。スイス・リーは、新たな情報、将来の事象その他の結果にかかわらず、将来に関する見通しを公に改訂または更新する義務を一切負いません。

この資料は、有価証券の購入、売却、保持を推奨するものではありません。米国を含むあらゆる法域において有価証券の売却や購入を勧誘するものではありません。こうした勧誘は、該当する証券法に従い、目論見書または募集要項を通じてのみ行われます。

この資料の日本語版は原文(英語版)の参考訳として作成されたものであり、原文(英語版)と日本語参考訳との間に齟齬がある場合は、原文(英語版)が優先します。

Further Information

ダウンロード

  • 日本語 (pdf)
  • English (pdf)

Contact: Get in touch with our experts