スイス再保険とJMDCは協力してリスク計算モデルにおけるイノベーションを推進
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- スイス再保険は、日本で有数の民間医療データ・サービス事業者であるJMDCとのパートナーシップを組み、保険会社へウェアラブルデータを用いた包括的なリスク計算商品を提供します
- このパートナーシップにより、睡眠や運動など変動するリスク要因に基づくダイナミックなリスク評価の可能性が広がります
2022年5月16日 – スイス再保険は、日本における有数の民間医療データ・サービス事業者であるJMDCとパートナーシップを組み、ウェアラブルデータを用いたリスク計算におけるイノベーションを推進します。このパートナーシップにより、臨床的な要因と睡眠や運動などの生活習慣要因を組み合わせた包括的な保険・再保険商品の開発が可能となり、日本の生命保険・医療保険市場における商品提案を強化します。
保険会社にとって、日本でのウェアラブル端末の利用増加は、消費者をより健康的なライフスタイルへと導くという、ますます重要となる役割を担うチャンスとなります。JMDCの幅広いデータソースと、スイス再保険のリスクに関する知識や知見とを組み合わせることで、両社は協力してリスク計算モデルを開発することができました。リスク計算モデルとは、より早く、またより正確に引受査定とプライシングを実現するためのツールです。これは同時に、スイス再保険のパーソナル・レジリエンス・スイート(PRS)を基盤とする次世代のリスク評価の開発も促進します。
PRSとは、スイス再保険の引受査定ガイドラインであるLife Guideを活用した包括的で革新的なモジュール式のリスク評価アプローチです。これは、従来および新しい臨床的なリスク要因や生活習慣要因を考慮した、リスク評価とプライシングとなります。PRSでは、関連法および規制に準拠しながらウェアラブル端末やその他の生活習慣に基づくデータを活用することで、伝統的な引受査定方法を強化します。そうすることにより、PRSは医療とテクノロジーの進歩の力を最大限に引き出し、生活習慣の選択が健康と幸福に与える影響を取り込みます。
「JMDCとのパートナーシップは、次の段階のリスク評価を可能にし、業界の変革推進を後押しするものとなるでしょう。このことは、がんステージ別のがん保険や歩数での保険料割引など、スイス再保険の保険商品イノベーションに関する専門知識をさらに強化するものとなります。今回のパートナーシップで、当社はお客様がより自信を持って正確に引受査定を行えるようにするための革新的な新商品の数々を提供することが可能になります。」と、クライアント・マーケッツ・ライフ&ヘルス・ジャパンの責任者であるスティーブン・ハンターは述べています。
「スイス再保険と共同で、先進的なリスク計算モデルの開発を推進できたこと、大変嬉しく思います。JMDCのデータと両社の経験、ノウハウを組み合わせることで、保険業界におけるウェアラブルデータの活用可能性を更に広げていくことが出来ると確信しております。今後もデータ拡充や分析ケイパビリティの強化、ソリューションの拡大を進め、保険業界におけるデータ利活用推進に貢献してまいります」とJMDC・執行役員兼インシュアランス本部長である本間信夫はコメントしています。
スイス再保険について
スイス・リー・グループは世界のレジリエンス向上を目指し、再保険、保険、その他 保険ベースのリスク移転で世界をリードする大手再保険会社です。自然災害および気 候変動、また高齢化社会からサイバー犯罪に至るまで、さまざまなリスクの予想と管 理を行っています。スイス・リー・グループの目標は、お客様のために新しい機会と ソリューションを生み出し、社会のさらなる繁栄と発展を実現することです。1863年 にスイスのチューリッヒで創業したスイス・リーは、世界約80拠点にて事業を展開し ています。大きく3つの事業部門に分かれており、それぞれの部門がグループ全体の理 念に寄与する独立した戦略と目標を掲げています。
JMDCについて
医療ビッグデータ業界のパイオニアとして2002年に設立。独自の匿名化処理技術とデータ分析集計技術を有しています。8億1,000万件以上のレセプトデータと3,700万件以上の健診データ(2022年3月時点)の分析に基づく保険者向け保健事業支援、医薬品の安全性評価や医療経済分析などの情報サービスを展開しています。また、健康度の単一指標(健康年齢)や健康増進を目的としたWebサービス(Pep Up)など、医療データと解析力で健康社会の実現に取り組んでいます。
将来に対する見通しに関する注意事項
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